ⓔノート11-3-6 肝硬変診療ガイドライン2015 改訂第2版による治療法
肝硬変診療ガイドライン2015 改訂第2版によれば,「食道静脈瘤に対するEISはEVLに比べ,再発率が低く再発防止に有用であり,施行することを推奨する.ただし,死亡率においては両者で有意差はみられなかった (推奨の強さ:1,エビデンスレベル:A) 」,「胃静脈瘤出血に対して,CA法は有用であり,施行することを推奨する.CA法は,β遮断薬投与よりも効果的であり,さらにはEVLより安全で,再出血率も低く効果的である (推奨の強さ:1,エビデンスレベル:A) 」,「胃静脈瘤出血をCA法で一次止血後に,B–RTOを待期的治療法として提案する.また,未出血例においても,B–RTOは有用な治療法として提案する (推奨の強さ:2,エビデンスレベル:C) 」と述べられている.
〔小原勝敏〕